2016.10.20 活動報告 当院中山・原野が歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士向けのインプラント講演を行いました
2016年10月2日、大阪市中央区のクリスタルタワーにおいて開催されたZimmer dental主催セミナーにて、当院院長中山・歯科衛生士原野が、「これからのインプラント治療を再考する」をテーマに、歯科医師の先生方、歯科衛生士・歯科技工士の方々約60名に向けて一日講演を行いました。
超高齢社会を迎えた日本。平成27年10月1日現在の日本の高齢化率(総人口に占める65歳以上の人口の割合)は26.7%にのぼります。このような社会環境のもと、私たち歯科医師は、患者さまの早期の機能回復を目指し、治療期間におけるQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の維持はもちろんのこと、QOD(クオリティ・オブ・デス)にも配慮した、患者さま目線に立った治療を実践することが求められます。
今回の講演では、先の考え方に基づき、具体的にどのような方法を使うことが患者さまの負担軽減に繋がり、より早く咬める状態に回復できるかについて、院長中山が実際の当院症例を用いながらご紹介させていただきました。また、具体的な治療方法に加え、当院歯科衛生士が取り組む「食育」や、高精度体成分分析装置による測定結果をもとにした食事指導・運動指導の取り組みも歯科衛生士原野よりご紹介させていただきました。
例えば当院でも導入しているコンピュータガイデッドサージェリー(患者さまの口腔内CT画像等をもとにパソコン上で詳細なインプラントシミュレーションを行うのみならず、3Dプリンタを用い、シミュレーション結果に忠実なポジションにインプラントを埋入できる「ガイド」まで作成出来る装置)は、従来のインプラント治療のように歯茎を切り開く必要がないため、患者さまの体の負担を大きく削減することはもちろん、より早く咬める状態の実現に大きく貢献しています。
このような装置の活用や、患者さまの体の負担を低減できるショートインプラントの利用など、患者さまの負担軽減に繋がる要素を的確に選び、そして重ね合わせることで、これまで以上に患者さま目線に立った治療を叶える結果に繋がります。
今回の講演では、これらをはじめとする内容をご紹介させていただきましたが、とくに今回は院長中山・歯科衛生士原野とも、講演後に非常にたくさんのご質問をいただき、多くの方が関心を持たれている分野であることを実感しました。
当院はこれからも、患者さまの「サクセスフルエイジング」を第一の目的に掲げ、これに貢献する治療手段の研鑽に努めてまいります。