2015.06.02 活動報告 最先端のインプラント治療、コンピュータガイデッドサージェリーセミナーにて講演を行いました
2015年5月17日、東京都千代田区永田町の全国町村会館で開催されたコンピュータガイデッドサージェリーセミナーにて、全国から参加の歯科医師約70名を対象に、当院院長の中山隆司が4名の先生方とともに講師として講演いたしました。
■最先端のインプラント技術、コンピュータガイデッドサージェリー
コンピュータガイデッドサージェリーとは、歯科用CTデータと口腔のスキャンデータをコンピュータ上で組み合わせ、3Dプリンタで作成されたガイド装置を用いてインプラントオペを行う術式を言います。
歯科用CTデータと口腔スキャンデータの組み合わせにより、インプラントを最適に埋入する場所や深さ、角度などを確認することができます。
そして、コンピュータシミュレーション通りの治療の実現に向け、大きな役割を担ってくれるのが、3Dプリンターで作成されたガイド装置なのです。
このガイドと専用のインプラント機器を用い、先のコンピュータシミュレーションのとおりにインプラント治療を行います。
■患者さまの歯茎を切らない、さらに低侵襲なインプラント治療
コンピュータガイデッドサージェリーは、より正確なインプラント治療を行うだけではありません。
従来のインプラント治療では、患者さまの歯茎を切り、骨を確認しながら施術することが必要でした。しかしこの術式では、患者さまの歯茎を切らずに治療できるため、高精度にも関わらず、比較的短時間のオペ・術後の痛みの軽減・治療期間の短縮が可能となります。さらに、患者さまの骨の質によっては、インプラント治療を行ったその日に上部構造(インプラントにかぶせる歯)を装着することも可能です。
セミナーにてご紹介した、当院のコンピュータガイデッドサージェリーによるインプラント治療の症例です。
この患者さまは、治療前(写真左上)の状態から、たった3回の来院でガチっと噛める状態になりました。(写真右上)。
治療前のお口全体の状態(写真上)です。しっかり噛んで食事をすることが難しい状態でした。
コンピューターガイデッドサージェリーを用いたインプラント治療により、来院3回目にはガチっと噛める状態になりました(写真上)。
上の写真は、上段がコンピュータシミュレーション、下段が施術後に撮影したCT画像です。上下それぞれの画像を見比べると、計画と実際の施術が極めて近しいものであることをご確認いただけるかと思います。
ガイデッドサージェリーは世界でも最先端と言われるインプラント治療です。それだけに、会場は熱気に包まれ、終始白熱したセミナーとなりました。
なかやま歯科では、従来から低侵襲(痛ませない、腫れさせない、時間をかけない)のインプラント治療を追求しております。今後も新たな技術を積極的に取り入れ、患者さまの更なる負担軽減に繋がる治療を目指してまいります。