2019.10.10 活動報告 院長中山が歯科医師向けインプラント公開手術の執刀医を務めました
歯科医師の先生方に実際のインプラント手術をご覧いただくMEGAGEN Japan主催の「インプラントライブオペセミナー」。2019年9月8日に開催されたセミナーにおいても当院院長中山が執刀医を務め、2名の患者さまへのインプラント治療を行いました。
手術に先立ち、院長中山より本日の抜歯即時埋入インプラント手術の概要(治療計画)を先生方にご説明しました。一人目の患者さまは奥歯へ、そして二人目の患者さまは前歯にインプラント治療を行います。また、前歯の治療を行う二人目の患者さまには、折れた前歯の一部をわざと歯茎の中に残すことで、歯茎のやせなどを回避し、より美しいインプラント治療を実現できる「ルートメンブレンテクニック」によるインプラント治療を行います。
続いて、歯科技工士の新井先生による仮歯づくりの事前レクチャーです。どうして歯科医師の先生が、仮歯などを制作する技工士さんのレクチャーを受けるの?と疑問に感じられる方がいらっしゃるかもしれません。
従来のインプラント治療では、仮歯や本番の歯は技工士さんが模型上で作成してくださるケースが一般的でした。これに対し、私たちが取り組む抜歯即時荷重インプラント治療では、抜歯後すぐにインプラントを埋入し、その日のうちに仮歯まで装着することから、歯科医師がその場で仮歯を作成しなければなりません。それゆえ、抜歯即時埋入のセミナーで技工士さんのレクチャーがあるのです。
事前レクチャーが終了すると、続いては公開インプラント手術を通じたレクチャーへと移ります。
今回のお一人目の患者さまは、実は歯科医師の先生です。このときの手術のことを、先生のブログでたいへん詳しくご紹介くださっています。ぜひご覧ください。
https://tsuchankaranotegami.hatenablog.com/entry/2019/09/08/234159
続いて、お二人目の患者さまへの、ルートメンブレンテクニックを用いた即時抜歯インプラント手術です。
前歯の根っこを残す勘所などを受講くださった先生方に詳しくご説明しながら手術を進めるのですが、そのレクチャー内容は患者さまの耳にも届いています。普段のライブオペセミナーでは、ご参加くださった先生方から嬉しいお声をいただくことは多いのですが、今回はレクチャー内容を聞いておられた患者さまが、その内容とレクチャーシーンに感動し、お褒めの言葉をくださいました。
インプラント手術や仮歯作成が行われている手術室の状況は、VTRを通じ大型ディスプレイでも同時に放映されました。患部の様子や仮歯を作成する手元を大きくご覧いただいています。
仮歯の作成レクチャーでは、その作成過程を、患者さまご自身もチェアサイドのディスプレイを通じご覧になっていらっしゃいました。ご自身がこれから装着する仮歯がどのようにできていくかの一部始終をご覧いただけたこと、それは私たちのこだわりをより詳細に知っていただけたことだと思っています。
当院ではこれからも、患者さまの体の負担を低減し、美しく治療するインプラント治療に研きをかけるとともに、セミナーなどを通じ、少しでも多くの歯科医師の先生方にお伝えする機会を大切にしてまいります。