定期検診・クリーニング|四ツ橋駅直結の歯医者 なかやま歯科

Prevention 定期検診・クリーニング

ハチの巣駆除と似ている!?お口のクリーニング

ハチの巣駆除と似ている!?お口のクリーニング

歯科医師としてむし歯の治療をしている際、こんなことを思うことがよくあります。

「お口の中を見ると、日々のセルフケアでは取り切れない歯垢や歯石がいっぱい。ここに棲むバイ菌をそのままにしておけば、むし歯や歯周病を繰り返してしまう。治療の繰り返しにならないように、歯科衛生士のクリーニングでお口の中の健康状態を整えてほしい。」

これを例えるならば、おうちの軒下に出来てしまったハチの「巣」を取り除くことなく、一匹ずつ駆除し続けているようなものです。これでは、いつまで経ってもイタチゴッコは終わりません。お口もこれと同じです。むし歯や歯周病を引き起こすバイ菌たちの「巣」を取り除かなければ、何度もむし歯や歯周病への対処を続けなければなりません。

これが、治療を終えた患者さまに、定期検診・クリーニングの受診をお願いする理由です。

3か月~6か月に1度の定期検診・クリーニング、
これにはちゃんと理由があります

実は、お口の中のバイ菌は、どれだけ定期検診・クリーニングでゼロに近づけても、滅菌しない限り、完全にゼロにすることはできません(現在の技術では、お口を滅菌することはできません)。そして一般的には、3か月程度経つと、お口の中のバイ菌の数は、もとの状態に戻ってしまいます。これが先ほどの、ハチの巣ができてしまった状態です。
この状態になると、むし歯や歯周病のリスクはぐっと高くなるため、基本的には3か月の1度の検診をお願いしています。

3か月~6か月に1度の定期検診・クリーニング、これにはちゃんと理由があります

中には、半年に一度のご来院をお願いする患者さまもいらっしゃいます。これは、歯ブラシが上手であったり、常日頃からフロスでしっかりと歯間ケアをされているなど、バイ菌が増えるペースが緩やかな患者さまへのご案内です。反対に、歯周病のリスクが高かったり、歯ブラシが苦手であるなど、バイ菌が増殖するペースが早い患者さまは、もっと短期間でのご来院をお願いし、一緒にケアを続けながら、徐々に3か月に1度に近づけていくケースもあります。

あまり知られていませんが、むし歯も歯周病も感染症です。箸でもスプーンでもキスでも、大人も子供も感染します。悪くなったところを治したとしても、適切なメンテナンスを行わなければ、再び感染してしまいます。見方を変えれば、経口感染・唾液感染により、他の人にも感染を広げてしまいます。一度治したからと言って終わらない。それがお口の真実です。定期的なメンテナンスでお口の健康を維持し、そして全身の健康にも目を向ける。そんなお手伝いをすることが、なかやま歯科の予防・クリーニングです。

奥深く、そして幅広く。なかやま歯科の定期検診

奥深く、そして幅広く。なかやま歯科の定期検診

定期検診・クリーニングで行うこと、それを項目として並べれば、歯周ポケット検査、歯石除去、歯面清掃(PMTC)、フロス清掃、歯ブラシ指導(TBI)などが中心となりますが、私たちなかやま歯科の歯科衛生士は、もっと奥深く、そして患者さまの健康維持・促進に向け、従来の枠を超える処置・サポートをご提供することを大切にしています。

しかしこれらの取り組みを、限られた時間の中でお伝えすることは簡単ではありません。
だからこそ、この場を使い、私たちの取り組みの一部を知っていただければと願っています。

なかやま歯科の歯科衛生士が大切にすること

① 様々な角度から、むし歯の兆しを丁寧に探す

① 様々な角度から、むし歯の兆しを丁寧に探す

時間をかけ、じっくりとお口全体を見渡すことはもちろん、複数のレントゲン写真からむし歯が疑われる箇所を詳細にチェックしたり、細かな段差や穴、もろくなっている箇所を触って確かめるなど、細部にわたりむし歯の兆候をチェックします。

また、必要に応じて、音と数値でむし歯を判別するレーザー装置を活用し、人間の五感では判断しにくい微細な症状まで把握することで、歯科医師が診断に用いる客観的な情報を集めるほか、経過観察とする場合には、定期健診ごとに数値で変化を把握できる仕組みを整えています。

② 原因を突き止め、患者さまと二人三脚で改善する

② 原因を突き止め、患者さまと二人三脚で改善する

例えばむし歯ひとつをとっても、その原因は歯の磨き方、歯並び、食習慣、もともとの歯の強さなど、様々な要素が考えられます。この原因をしっかりと把握すること、それには私たちがこれまで取り組んできた研究や学びが役立ちます。

突き止めた原因を患者さまと共有し、どうすればよいかを提案する。提案するだけでなく、患者さまのライフスタイルや環境もしっかりと加味し、改善を最後までしっかりとサポートする。あくまで患者さまの立場に立って、患者さまありきのサポートを行うことこそ、私たち歯科衛生士が大切にすることです。

2019年に開催された第37回日本顎咬合学会学術大会にて、メンテナンス薬剤を用いた初期むし歯の歯面修復の発表を行った当院歯科衛生士がヨシダ賞を受賞しました。
詳しくはこちらをご覧ください。

③ マイクロスコープを活用した、より精密なクリーニング

③ マイクロスコープを活用した、より精密なクリーニング

国内での導入事例がほとんどない、マイクロスコープを活用したクリーニング。拡大鏡をはるかに超える倍率で患部を確認しながら処置できるため、無駄な刺激や傷を与えることなく精細なメンテナンスを行え、見落としや痛みを従来以上に抑えることが可能です。

また、拡大した患部の映像を患者さまと一緒に確認できるばかりか、むし歯の予兆と思われる部分を歯科医師と映像で共有することで、むし歯への逸早い対処も可能となります。

2018年に開催された第36回日本顎咬合学会学術大会にて、マイクロスコープを活用したメンテナンスの発表を行った当院歯科衛生士がヨシダ賞を受賞しました。
詳しくはこちらをご覧ください。

※マイクロスコープを活用したクリーニングは自由診療です。

④ お口の健康を超え、全身の健康をサポートする

④ お口の健康を超え、全身の健康をサポートする

これまで噛めなかった患者さまが噛めるようになった後は、お口の健康だけでなく、食事や運動を含めた全身の健康管理の重要性に気づいていただくことが大切です。当院では、歯科衛生士が全身の健康に関する学びに取り組むほか、定期検診でご来院くださる機会を活かし、体成分分析装置での計測結果をふまえた健康維持のアドバイスや、管理栄養士による食事指導なども行っています。

2015年に開催された第33回日本顎咬合学会学術大会にて、歯科衛生士によるお口と全身の健康サポートを発表した当院歯科衛生士が優秀発表賞(ポスター)を受賞しました。
詳しくはこちらをご覧ください。

患者さまのお口を一番知る存在、それが歯科衛生士

患者さまのお口を一番知る存在、それが歯科衛生士

最近ではテレビや雑誌などで、お口のセルフケア特集を目にすることも多くなりました。しかし、紹介された内容をそのまま実践することが必ずしも最適とは限りません。

なぜなら、患者さまのお口の状態は、ひとりひとり異なるからです。例えば、磨き残しが多い場所は、歯並びなどによって大きく異なります。また、むし歯になりやすい方なのか、歯周病になりやすい方なのか、それとも力(ちから:歯ぎしりや食いしばり)が強い方なのかによっても、お口をケアする方法は異なります。

私たち歯科衛生士は、定期検診を通じた、患者さまとの長いお付き合いを通じ、患者さまのお口のことを誰よりもよく知ることができます。そんな立場から、学会や勉強会での発表、そして日々の臨床によって蓄積した知識と技術を惜しみなく活かし、患者さまのお口と全身の健康サポートに日々取り組んでいます。

●クリーニング・PMTCにともなう一般的なリスク・副作用

・内容によっては保険診療となりますが、歯の病気の治療ではないため、自由診療(保険適用外)となることもあり、その場合は保険診療よりも高額になります。詳細は歯科医師にご確認ください。
・歯科医院でのクリーニングだけでは、むし歯・歯周病の予防はできません。日ごろから歯磨きなどのケアに努めることで、予防効果を上げられます。
・歯肉の腫れや歯肉炎のある方は、器具が当たることにより痛みや出血をともなうことがあります。
・歯と歯肉の境目への歯石の付着が多い方は、歯石除去後、歯肉から出血が見られることがあります。多くの場合、クリーニング後しばらくすると出血は治まり、1~2日で歯肉は治癒します。
・着色汚れや歯垢・歯石はクリーニングで除去できますが、効果は永続的ではありません。いずれも再付着するものなので、定期的に受診して処置を受けることが大切です。

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